金型づくりの
すべてを知る人になる。

profile

YKK株式会社

生産技術工程設計担当

商船学科 機関コース卒業
2018年入社

わたしの高専時代

船のエンジンの勉強

中学時代に船に興味を持ち商船学科へ。機関士を育てる機関コースで、船の大きなエンジンの構造について学びました。思い出深いのは、なんといっても合計1年間の乗船実習。いろいろな港を巡り、シンガポールにも行きました。航海中は機関室で整備や点検、保守作業を交代で行う役割でした。各港では上陸することができたので楽しかったです。ただ、揺れがひどい時はしんどかった。おかげでかなり忍耐力がついたと思います。

入社を決めた理由

地に足をつけて働きたかった

5年間、船について学んだのですが、船乗りになりたいとは思わなかった。就職は“陸上企業”にしたい、しかも生まれ育った富山の企業で働きたいと考え、YKKを志望し、入社しました。YKKは子供の頃から知っている「県内で有名な大企業」でしたし、機関コース出身の先輩も入社していて身近だったことも理由です。

現在の仕事

ファスナー製造に不可欠な
金型の工程設計

いま担当しているのは、金型の工程設計です。製造するファスナーによって金型は異なり、金型の形状によって適した加工方法も異なります。図面を見て、切削加工でつくるべきか、放電加工が適しているのか、どの順番で加工するのかなどを、精度とコストを考えながら決めていきます。黒部でつくられた金型は世界中の工場で使われますので、自分の仕事の影響の大きさを感じます。

成長を支えてくれるもの

ベテラン加工担当との
コミュニケーション

工程設計を行う際に疑問に感じることも少なくありません。そんな時には、加工の現場に足を運び、直接、聞きにいくことを大事にしています。50歳くらいのベテランの方が「また来たんか」と笑いながら優しく教えてくださいます。そこで得た知識を、次の工程設計の際に活かす。その繰り返しが成長につながっていると思います。加工担当の方々が作業しやすいように、不備のない図面をつくることで恩返しができればと思います。

これからの目標・将来の夢

すべての金型の工程設計が
できるようになる

金型にもいろいろ種類がありますが、そのすべての工程設計ができるようになるのが現在の目標です。あと4年くらいで基本的なことはできるようになりたいですね。すべての金型のすべての工程を知る人は、とても希少な存在ですので、ぜひ目指したい。そのために、ベテランの加工担当の方々の経験やノウハウを、どんどん身につけていきたいと思います。

プライベートの過ごし方

サウナ通いと、妻との家飲み

学生時代からサウナが好きで、友人と富山市の風呂・サウナによく行っています。結婚するまでは滑川にある寮で暮らしていましたが、家賃が安くて助かりました。いまは週末に妻と二人で家飲みをすることが楽しみ。つまみもつくります。砂肝がお気に入りです。

学生へのメッセージ

入社してから学ぶ姿勢を

入社してから学ぶことのほうが圧倒的に多いので、「知識がないから無理」なんて思わないでほしい。先輩としっかりコミュニケーションをとって、教えてもらう姿勢があれば大丈夫です。私自身、聞くことで成長してきました。教育制度も整っていますので、安心してYKKを選んでください。